ナガサキエール - 長崎県ふるさと暮らし魅力発信事業

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無人の古着屋「感情七号線」

2021年8月末、いつものようにスマホでInstagramを眺めていると「おススメのアカウント」の中に、目を引くものが突如出てきた。

「感情七号線」

頭の中に思い浮かんだのはよく耳にする「環状七号線」だったが、プロフィール画像は道路を連想させるものではなく、黒背景におしゃれなフォントで文字が書かれてあるものだった。

気になってそのアカウントをタップすると、長崎に新たにできる”無人の古着屋”だということが分かり、もっと情報が知りたくなった私は以前の投稿やストーリーハイライトを見る。

無人、古着、新大工商店街、大学生のオーナー、動物保護活動、、、。

あまりにも気になる言葉が多かったので、すぐにInstagramから連絡を入れて、話を聞かせていただけることに。

今回は、県外の大学に通う長崎出身の学生 山本菜々子さんと、無人の古着屋「感情七号線」をご紹介します。


古着屋「感情七号線」

長崎県諫早市出身、日本大に通う山本菜々子さん(21)。

山本さんが営む古着店「感情七号線」は無人運営で、料金の支払いは部屋の一角に置いてある精算機で行う仕組みです。長崎市新大工町の新大工商店街にお店を構え、店内はコンクリートの壁が特徴的で、自然と古着に目がいく空間になっていました。店内に置いてある商品は1000円~3000円と、手ごろな価格でついつい色んな洋服に手を伸ばしたくなってしまいます。

山本さんの中高時代の同級生、蓑田太陽さん(21)、納富雅久さん(20)、久保諒悟さん(21)の3人もお店の運営に協力しており、ロゴ制作や、店内BGMのセレクトやレイアウトなどを行っています。

山本さん含む4人に共通することは、中高時代の同級生ということに加えて、「洋服が大好き」ということでした。

山本さん「昔から皆洋服が大好きで、ここのお店には4人それぞれが直感で選んだ洋服が置かれています。」

感情七号線に並ぶ古着
店内に並ぶ古着
感情七号線の精算機
古着の購入はこちらの清算機で行うことができます

「感情七号線」の由来

感情七号線というお店の名前には、3つの想いが込められていました。

1つは、「環状七号線」の道路が一周している様子から「古着がお客さんの手元にめぐってきますように」という想い。
2つめは、山本さんらしさを込めて。

山本さん「私っぽいって何だろうを考えたときに”気持ち”とか”言葉”というものが思いついたんですよ。文章を書くのも好きだし、映画を見るのも好きだし、『あ~懐かしいな~』なんて思う瞬間も好きなんです。そういう日常の場面や、このお店に関わる中での一つ一つの感情を大事にしたいので、”感情”七号線という風に書き換えました。」

そして最後3つめは、七号線の”七”と山本さんご自身の名前でもある”七”を掛け合わせているそうです。

3つめのを聞いて僕はほっこりしました笑


動物保護活動のために

SNSを通じて、殺処分という残酷な環境におかれた犬や猫が存在することを知った山本さんは、動物の保護活動を約1年前から始めました。里親募集を行う団体の投稿をInstagramでシェアしたり、支援物資の寄付を行うことから始めましたが、大学生活を送りながらであったため、時間や資金面に限界の色が見えていたようです。

山本さん「動物保護もやりたいし、大学の勉強も頑張りたい。そして自分の好きなこともやりたいってなったときに、それを両立できる方法が無人の古着屋を経営することでした。」

感情七号線の店内とオーナーの山本さん

山本さん「感情七号線を始めたのは、学業と動物保護活動の両立のためでもあるけど、地元の自分たちと同じ世代の人たちにコロナの状況でも洋服を楽しんでほしいとも思っています。

学業を続けながら、お店の売り上げの一部を動物保護活動の資金に充てていく。そしてコロナ禍でも、お店で自分の好きな洋服を選んでおしゃれを楽しんでほしい。山本さん自身の信念と動物保護活動への強い想い、さらには多くの人に古着の魅力を届けたいという色んな感情がこのお店に込められています。

地元だから、ここで頑張れる

現在県外の大学に通っている山本さんに、将来的な長崎での暮らしや働きについて聞いてみました。

山本さん「家族も親戚も友達もいるのが地元である長崎なので、みんな一度は大学とかで県外に出ていっても、帰ってくるところは変わらずここだって思います。大学生の今、同級生とは県外それぞれで活動しているけど、一緒に同じことをするときは長崎に集まればいいし、自分たちの地元だからこそ頑張れるというのがあると思います。


ここ最近の長崎は、若者流出人口が多い言われる中で、若者の挑戦を後押ししたり、若者に長崎の魅力を伝える取り組みが増えていますが、この時考えないといけないことは「若い人が出ていかないようにするための方法」だけではなく、「県外に一度出た若い人が県外からでも長崎に関われる方法」を考えたり、それをサポートすることなのかもしれません。

長崎出身の若者が地元で活躍できる環境、県外から長崎に関われる環境、そしていつでも戻ってきたくなるような温かい場所。そのどれもが大事で、そんな長崎であってほしいなと、今回の山本さんのお話から感じることができました。

感情七号線のオーナー山本さんと、納富さん・蓑田さん。
左から、納富さん・蓑田さん・山本さん。そしてお店のお手伝いに来ていた山本さんのお友達2名。

今回は、古着屋「感情七号線」と、オーナーの山本奈々子さんをご紹介しました。新大工商店街の近くに訪れた際は、ぜひ無人の古着屋でのお買い物も楽しまれてみてはいかがでしょうか?

私もりきちがナガサキエールにて更新する記事では、「暮らしと商い」をテーマに、長崎で働き暮らす方をご紹介していきます。様々な職種の方が長崎で商いを始めるに至った経緯や想い、また、長崎での暮らし方や関わり方をヒントに、読者の皆様が長崎で働き暮らすことを考え、長崎での活動をより豊かにするきっかけにしていただけると嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
次回もお楽しみに!

感情七号線の看板

感情七号線

営業時間:10時〜19時(土日祝は18時まで)
店休日:月曜日
場所:長崎市新大工町2-22 2F
・店内全品1000〜3000円!
・券売機での購入で、千円札のみ使用可能。両替不可
・売上の一部は保護犬・猫活動に使わせていただきます

ライター紹介

もりきち

もりきち

【アカペラクリエイター/ライター】として活動中。「アカペラで長崎を元気に!」を掲げ活動するアカペラクリエイターチーム「ハモらんばプロジェクト」の代表。長崎のでっちあげメディア「Decchi」編集部。

最後に、理想の実現へ向けたエールを

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